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2024.06.26 授業
【日本文から主語を見つける】
①日本文の「~は」「~が」
②(動詞から考えて)文の主役
①で説明される場合が多いですが、②のほうが役に立つ場合もあります。
【①と②を使った主語を考える練習】
(例-1)トムはこの学校で英語を教えています。
①「~は」「~が」の部分
→「トムは」
②誰の話をしていますか?誰が「教えている」のですか?
→「トムは」
(答え)トムは
(例-2)この本はとてもおもしろいです。
①「~は」「~が」の部分
→「この本は」
②何の話をしていますか?何が「おもしろい」のですか?
→「この本は」
(答え)この本は
(例-3)英語を話すことは難しい。
①「~は」「~が」の部分
→「英語を話すことは」
②何の話をしていますか?何が「難しい」のですか?
→「英語を話すことは」
(答え)英語を話すことは
わかってきましたか?例-3は少し悩んだかもしれませんが、大丈夫でしょうか?
次は、少し難しい問題をやってみましょう。
(例-4)数学の授業では、ときどきいくつかの道具が必要とされます。
①「~は」「~が」の部分
→「数学の授業では」
→「いくつかの道具が」
②何の話をしていますか?何が「必要とされる」のですか?
→「いくつかの道具が」
(答え)いくつかの道具が
(例-5)今朝は母の代わりに、私が朝食を作りました。
①「~は」「~が」の部分
→「今朝は」
→「私が」
②誰の話をしていますか?誰が「作った」のですか?
→「私が」
(答え)私が
例-1~例-3では「~は」や「~が」に当たる部分が1つしかないので①の考え方でできましたが、
例-4や例-5では「~は」や「~が」に当たる部分が2つあるので、迷ってしまいます。そんなときに②を使えば、主語が何であるかがはっきりします。これが②の役割です。
①で迷ったときに②を考えるようにしてください。そうすれば主語は必ず見つけられます!
最後に、中1,2年生がよく迷う問題を考えてみましょう。
(例-6)私には友達がたくさんいます。
①「~は」「~が」の部分
→「私には」「友達が」
②誰の話をしていますか?誰が「いる」のですか?
→「友達が」
(答え)私には
例-4や例-5のように、①では2つ考えられるので、②で考えてみると、なんと今回は間違えてしまいました。
これは日本語と英語の考え方の違いが原因です。
国語(日本語)では、②の考え方をするので、誰が「いる」のですか?→「友達(が)」が主語となるのですが、英語はそう考えません。
英語では、「~がいる」や「~がある」は動詞に"have"を使い、「~を持っている」と考えることになります。
例-5を、「私は友達をたくさん持っています。」と考えて、もう一度考えてみましょう!
①「~は」「~が」の部分
→「私は」
②誰の話をしていますか?誰が「持っている」のですか?
→「私は」
(答え)私は
正しく判断できました!
主語の見つけ方のまとめ
・まず①で主語を考える!
・迷ったら②で考える!
・"have"(~がいる、~がある)の場合は注意!
「~がある、いる」を「~を持っている」と考えて主語を見つける!
次は、
【英文から主語を見つける】
①日本文を考えて「~は」「~が」となる部分
②(動詞から考えて)文の主役
③動詞の前にある部分
①②は「日本文」の場合と同じですが、「英文」の場合は③が役に立つ場合が多いです。
【①~③を使った主語を考える練習】
(例-1)I want a nice bag.
①「~は」「~が」の部分
→「I(私は)」
②誰の話をしていますか?誰が「ほしい」のですか?
→「I(私は)」
③動詞wantの前にある部分
→「I(私は)」
(答え)I(私は)
(例-2)Our teacher visited Tokyo.
①「~は」「~が」の部分
→「Our teacher(私たちの先生は)」
②何の話をしていますか?誰が「訪れた」のですか?
→「Our teacher(私たちの先生は)」
③動詞visitedの前にある部分
→「Our teacher(私たちの先生は)」
(答え)Our teacher(私たちの先生は)
例-1も例-2も、①②の考え方で注意したいことは、日本文を考えることを「面倒くさがらないでほしい」ということです。単語を覚えていない人にとって、日本文を考えることを苦しいことかもしれませんが、
主語を考えるための日本語訳は案外簡単だと知ってください!
①では、「~は」や「~が」が出てきたら、もうその他の日本文は考えなくていいです。
②では、動詞を見つけて、「何が」?「誰が」?と考えるだけでいいです!
つまり、
全体を考える必要はないんです!どうか面倒くさがらずに日本文を考えてください。慣れれば本当に簡単です。
一方、③はすごく簡単だと思いませんか?動詞がどれかわかれば、英文では、その前にあるものが主語になります。
次は、少し難しい問題をやってみましょう。
(例-3)A dog on the sofa is cute.
①「~は」「~が」の部分
→「A dog(犬は)」
②何の話をしていますか?何が「かわいい」のですか?
→「A dog(犬は)」
③動詞isの前にある部分
→「A dog on the sofa(ソファの上の犬は)」
(答え)A dog on the sofa(ソファの上の犬は)
①の注意点
→本当に「犬は」となりますか?「犬はソファでかわいいです。」…?変ですよね!正しくは、「ソファの上の犬はかわいいです。」となるので、主語は、「ソファの上の犬は」=A dog on the sofaとなります。
②の注意点
→この文では、この間違いは避けられません。つまり、②はあまり役に立たなかったということです。
③の注意点
→cuteを動詞と思ってします人がいますが、cuteは形容詞です。それがわからなくても、「am, are, is」はbe動詞だと覚えていませんか?be動詞はその名の通り、「動詞」です。これを意識できない人が意外と多いので、注意しておいてください!
整理すると、
①では、日本文を正確に考えることが難しい。
②では、全体を考えなければ間違えてしまう。
③では、「is」動詞をだとわからなければ間違えてしまいますが、それほど難しいわけではありません。
つまり、今回も③が一番簡単に主語を見つけられるというわけです!(実際私も英文のときは圧倒的に③をよく使います!)
主語の見つけ方のまとめ
・英文から主語を見つけるには、③を中心に考えることが、一番の近道である
主語を見つけることは、英語の問題を解く上で前提となります。
つまり、主語を見つけられなければ英語の問題は解けません。ぜひこの方法で主語を見つけて今後の英語の勉強に役立ててください!