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2023.07.31 ブログ
こんにちは、ベーコンはどうして焼いても色が変わらないのか気になっている井上です。
夏期講習も半分を過ぎ、そろそろ実力テストの日程を見据えながら内容を進める段階になってきました。ここからが正念場になってきます。頑張ってもらいたいものです。
さて、先日夏期講習中に問題の答え合わせをしていたときの話ですが、一人一人当てながら宿題の答え合わせをしていると、ある問題を正解する生徒がたくさんいたのです。しかし、私の考えでは、その問題は、そんなに多くの生徒が正解する問題ではありませんでした。しかも、同じことが他教室でも起こったのです。とても不思議な話です。何か原因があるはずだと思い、探り探り話を聞いていると一人の生徒がインターネット検索でその文を打ち込んだら、この英文が「翻訳」として表示されると教えてくれました。
なるほど。これは生徒たちの間で「ふつうに」大変なことが起こっている。
…と、この続きを書いていたのですが、うまく伝えられるような文が書けなかったので削除しました。話を変えようと思います。
私の大好きなアニメ『クレヨンしんちゃん』の最新映画がこの夏公開されます。初の3DCG映画だそうです。10年ほど前の『STAND BY ME ドラえもん』のような感じなのでしょうか。ここ最近の『クレヨンしんちゃん』の映画は、悪くはないけど…ううん、という感想を持っていたので、ここでガラッと変わる今作は、何か変化があるかも、と楽しみにしています。通常の土曜日に放送されているアニメでも再三宣伝されていましたが、録画で見る私は、アニメ本編以外はスキップするので、あまり詳しくは知りませんでした。あるとき、どんな映画かなと思いその宣伝をスキップせずに見てみたのですが、その中のある文言に驚きました。それは「製作期間7年」というものでした。7年?2016年から?今の中学1年生が6歳のときから?リオオリンピックでは内村航平選手が無双しており、アメリカではイチロー選手がMLBで3000本安打を達成し、ボブディランがノーベル文学賞を受賞した、あの2016年?(ウィキペディア情報(笑))たった2時間の映画を作るのに、どれだけ膨大な時間を費やしたのでしょうか。本当に驚きました。でも、だからと言って、この映画を見るときにそんなことは考えたくありません。『クレヨンしんちゃん』はあくまでも娯楽アニメです。時には感動したり考えさせられたりすることもありますが、しんのすけ達はいつでも私たちを楽しませてくれる存在です。「大人の苦労」がそれを邪魔してはいけません。
しかし、それを「知ること」自体が邪魔だとは思いません。そういう製作者の苦労を知った上で映画を見ると、単に「おもろかったな」だけでなく、その人たちへの感謝やリスペクトも湧き上がってくるでしょう。自分たちを楽しませるためにそんなに膨大な時間をかけ苦労してくれたのか、おもしろかったよ、ありがとう、と。さらに物を作る(創る)大変さも知るでしょう。
それが「知ること」、そして「一歩先を考える」ことだと思います。世の中には、大人たちの苦労や努力や夢があふれています。それらが私たちの生活を「当たり前に」支え豊かにしてくれています。今目の前にあるスマートフォンもその一つです。
与えられたものをただ一方的に楽しみ、それを使い捨て、また次の目の前のものを消費する。そんなふうに与えられたものをただ使い捨てるのではなく、深く知り、感動と共に自分に吸収し、その一歩先を考え次の自分の行動に活かす。最近耳にする言葉を使って例えるなら、精神的なSDGsとでも言いましょうか。
物質的なものを使い捨て続けては、お金がいくらあっても足りません。お金がなくなるのは、どんどん物を買い続けているからです。
それと同じように、精神的なものを使い捨て続けては、心がどれだけ広くても足りません。心が疲れてしまうのは、物事を深く知ろうとも考えようともせず、目の前の長続きしない感情に、心を消費させ続けているからです。
私が、冒頭の答え合わせのときに感じたのは、つまりそういうことです。
気付いてほしい。
その問題の答えを埋めることが重要なのではなく、なぜこの宿題が出されたのかを考え、「一歩先」を見据えた勉強をすることの大切さに。
伝わればいいのですが。そして、次の行動に活かしてもらえたらいいのですが。
それでは今日はこの辺で失礼します。