フィクション

2023.05.28 ブログ


こんにちは、井上です。
ようやく最新話まで、アニメの『ハイキュー!!』を見終えました。アニメやコミックが好きでよく見るのですが、心を動かされる作品に出会うことはあまり多くはありません。『ハイキュー!!』は私にとっての久しぶりのヒット作品です。

私は、アニメやコミックだけでなく、映画、小説、歌詞など、多くの「いい言葉」を読んで育ってきました。そして、そのときどきの「いい言葉」に励まされたり、鼓舞されたり、時には自分の無力さを思い知らされたりしてきました。自分に降りかかった困難、その乗り越えかたもまた、それらの作品は教えてくれます。しかし現実では、ほとんどの場合、登場人物のようにうまくいくことはありません。しかし、私はそれでも彼らの行動や言動を自分の人生に活かそうとしてきました。

話は変わりますが、私は学生時代、サッカーをしていました。驚くほど下手くそでした(笑)しかし、自分よりもはるかにレベルが高い人と対峙するときでも、私はホンキで止めるつもりでディフェンスをしていました。1対1の勝負で抜かれると、ホンキで悔しがっていました。フィクション作品に出てくるような「それだけの努力をしてきた」みたいなカッコイイ理由ではありません。ただ、根拠もなく、クソッ!次は止める!と思ってしまうのです。周りから見ると「??」だったでしょう。技術はない、努力は平凡、根拠ゼロ。そんな私がはるかに技術も才能もある選手に勝てるはずはありません。

つまり、私は「あきらめが悪い」のです。フィクションのカッコイイ登場人物だろうがヒーローだろうが才能豊かな選手だろうが日本代表だろうが、何か勝つ(あるいは近づく)方法があるのではないかと思ってしまうのです。そしてそうするために、研究し、真似し、努力し、少しでも少しでも、とあがきます。(これは一長一短で、悪い面ももちろんありますが、今は良い面のお話だけさせていただきます。)

私は平凡で特に何の才能もない人間ですが、一つ、これができてよかったと思える特技?のようなものを持っています。それは、人や作品や経験や失敗から何かを学び、次に繋げることができるということです。フィクションをノンフィクションに応用できるのです。私にとって、フィクション作品は感動して終わり、ではありません。
日向翔陽(『ハイキュー!!』)が!孫悟空(『ドラゴンボール』)が!海江田四郎(『沈黙の艦隊』)が!キートン先生(『マスター・キートン』)が!綾瀬千早(『ちはやふる』)が!桑田判事(『家栽の人』)が!かっこいい!!!あるいは、マザーテレサの名言に感銘を受けた!!
そう思ったと同時に、
では、自分はどうか?と私は考えます。今この感動を自分の人生に置きかえるとどうなるのか?次に自分がすべきことは何か?そう考えて、少しでも成長して彼らに追いつきたいと考えます。

フィクション作品を楽しむ方法は様々です。その痛快さや非現実の世界に、時や現実を忘れることで楽しむ人もいるでしょう。それもフィクションの素晴らしさの一つです。しかし、もし、何かに感動し、そして一方で、現実で何かうまくいっていないことがあるのなら、その世界を自分の現実に置きかえて、自分の足りない部分を見つめ直してみるのもいいのではないでしょうか?
ちなみに、私は『クレヨンしんちゃん』からも学んだりしています(笑)私が『クレヨンしんちゃん』を見ていると言うと、多くの大人あるいは子供でさえ「ええー……(=_=)」と引き気味な顔をしますが、私にとってはしんちゃんも風間くんもネネちゃんも、私にはない魅力を持っていますし、時には現実の問題の乗り越えかたを教えてくれたりもします。

また、私は常々、「子供は天使だ」と思っています。ルールや正しさよりも前の順位に、キラキラとした感性を持っているからです。例えば、車を運転していて、歩行者が通るのを待つと、子供はほぼ全員頭を下げてくれます。大人の中には会釈もせずに通り過ぎていく人がいます。「歩行者優先」ですから、このことは感謝することでも謝ることでもありません。それが「ルール」です。しかし、子供はルールよりも先に「待ってもらった」という「気持ち」が頭を下げさせるのでしょう。私にはその行為がいつもキラキラして見えます。しかし、ちょうど中学生くらいから現実やルールを知っていって、その独自の感性とは裏腹に、「子供っぽい」ことを恥ずかしがったり、「ダサい」と言ったりしていくようになります。それが「大人」になることだと、「カッコイイこと」だと、あるいは「正しいこと」だと(多くの大人たちと同じように)思うからです。しかし、「カッコイイこと」に自分の現実が追いつかないもどかしさもまた、感じています。そして、そのもどかしさにフタをするように、あのキラキラとした感性が、歳を追うごとに現実やルールや正しさに置き換わっていきます。そのときに、どうか、あなたの好きなキャラクターがどうしているかを思い出してほしいと思います。中学生や高校生は大人になる前の、まだまだ頭が柔らかく無限に近い年代です。何にでもなれますしそれだけの時間も残されています。あきらめたり何かを決めつけたりしてしまうにはまだまだ早すぎます。(こんな年齢の私ですらまだ何もあきらめていません笑)あのキャラクターはきっと今日もあきらめず明日をよりよくするために何か行動しているでしょう。さきほども日向翔陽は高く跳んで、チームの窮地を救っていました。

みなさんも、明日をよりよくするために、あのキャラクターのように、今日をもう少し頑張ってみてはどうでしょうか?

それでは今日はこの辺で失礼します。


sungrove

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