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2023.01.19 ブログ
あけましておめでとうございます、井上です。
と書いて、「あけましておめでとうございます」はいつまで使える挨拶なんだろうか…と思いネット検索してみたところ、1月15日(小正月)までだと知りました。
そういうわけで、改めまして、こんにちは、井上です。
年が明け、あっという間に2週間。3年生は卒業テスト前です。それが終われば大阪府は私立高校入試前になります。そして特別選抜、一般選抜と続きます。
私が受け持つ英語では、B問題受験予定の生徒は卒業テスト明けから入試対策を始めますが、C問題受験予定の生徒はそれでは間に合わないので、年明けから入試対策を始めています。先日、B問題レベルの総復習を一通り終えたので、実際にC問題を「体験」してもらいました。結果は当分生徒にも伝えませんしここでも詳しくは書きませんが、体験してもらった目的は、「ゴール」を知ることにあります。現時点での自分の位置を知るために結果を知らせることも必要だとは思いますが、C問題ほどハードな試験では、それは次の段階でいいと思っています。まずはゴールを見ること、結果を明確に伝えなくても生徒たちはだいたいの自分の力を感じたはずです。現時点で、それをわざわざ明確にすることには何の意味もありません。結果を伝えなければ見えない不安に悩まされるかもしれません。が、私はそれでいいと思っています。それならその不安をかき消すためにもっともっと努力すればいい、今日見た「ゴール」に向かってがむしゃらにまっすぐに道を進めばいい、それだけの精神力をも試されるほどの試験だと思います。何度かこのブログにも書いたことがある私の師からの受け売りですが、試験勉強は「苦しければ最高、苦しくなければ最低」なんです。今の状況を打開するには苦しくて当然です。苦しくもない自分を撫でるような勉強では到底ゴールにたどり着きません。そして、この1か月半、その道を間違えないために塾があります。昨年度までの経験や結果を基に、彼らを「ゴール」に導くための道を組みました。その道を恐れず怯まず進んでくれれば、必ず合格にたどり着けます。
一方、B問題受験は生徒によって幅があります。ある程度の実力を持った生徒なら、基礎を確認しながら実践的な練習を繰り返し(だいたい基礎:実践=3:7くらいのイメージでしょうか)、試験に慣れてより完璧に近づけることが必要ですが、まだ基礎が身についていない生徒なら、実践的な練習は本番前に少しすれば十分です(こちらは7:3くらいのイメージです)。実戦を繰り返すよりも基礎を固めて、取るべき問題を取りこぼさないことの方が合格に近づきます。ここでも一番難しい生徒が、基礎が固まっていないのに、なんとなく点数を取れる生徒です。そういう生徒はなかなか耳を傾けてくれませんし、結果も不安定な場合が多いです。試験問題との相性やその日の調子で結果が変わるからです。それを安定させるのが基礎なのですが、そういう生徒はそれよりも過去問を解くことに時間をかけたがります。いわゆる赤本で過去問を解きまくって「合格最低点」と自分の点数を比べて、あまり復習することなくまた次の年の過去問を解く。みなさんは、小学生の時に家庭科の授業で、布を縫う練習をしませんでしたか?私が小学生の時にはそういう授業があったのですが、そういう生徒がする勉強は「並縫い」に似ています。早く進みますが強度はありません。その次に習ったのが「半返し縫い」。並縫いよりも強度はありますが、表面が一つ飛ばしになるのでそこまで強度は強くありません。強度が最も強いのは「本返し縫い」です。これは進むのに時間はかかりますが表から見ても裏から見ても糸がぎっしりと繋がります(裁縫に詳しいわけではないので説明に不備があるかもしれませんが、「例え」の意図(糸とかかっています笑)をくみ取ってもらえれば…)。みなさんの勉強は何縫いに似ていますか?並縫いなら早く進みますがすき間が多いですね。半返し縫いなら一見きちんとしているようでも、片面にはすき間があります。本返し縫いにはどこにもすき間がありません。私は直前、具体的には1週間前まで、「本返し縫い」でいいと思っています。
季節柄、受験の話になってしまいました。冒頭の新年のお話に戻りますが、今年は卯年ですね。テレビで誰かが言っていたのですが、卯年には何かを始めるといいそうですよ。卯年に何か始めたことが、来年の辰年に天に昇り成就するそうです。おもしろい考え方ですね。何かと言えばリアリティだとか理論だとかエビデンスがどうだとか言う世の中ですが、迷信だと吐き捨てずに、乗ってみるのも楽しいとは思いませんか?そんな話を知ってというわけではありませんが、私は今年から始めたことが(始める予定のことが)いくつかあります。最後に、興味がないかもしれませんが、私の今年の目標をここでお伝えしてブログを終わりにします。一つは百人一首を覚えること、もう一つはシャドーイングという英会話の勉強を1年間続けることです。3日坊主世界大会の東アジア代表の私としてはどちらもなかなかハードな目標ですが、来年、天に昇れるように、継続して頑張りたいと思います。みなさんも何か新しく始めてみてはどうでしょうか?
それでは今日はこの辺で失礼します。