2学期期末テスト(英語)・各学年のポイント

2022.11.24 ブログ


こんにちは、井上です。
期末テスト期間真っ只中ですね。今回はそれぞれの学年のポイントをまとめようと思います。久しぶりの英語に関するブログです(笑)


1年生は三単現の文が入ってきたので、これで現在形の文が出揃ったことになります。4月から生徒たちには耳にタコができるくらい言い続けていますが、英語の基礎はやはり、
(1)主語を考えること、
(2)文の種類を考えること:①be動詞(am, are, is)の文か、②一般動詞の現在形・ふつうの文か、③一般動詞・三単現の文か、④助動詞canの文か、
(3)それぞれの肯定文、疑問文、否定文の作り方を覚えること、この3つになります。
そして、
(4)それらを支える土台である単語を覚えることです。これがなければ何も築けません。地面のないところに家を建てようとするようなものです。今英語が苦手になってしまっている人は、まずは単語を覚えて、上記の(1)~(3)を常に考えることをするようにしてください。今までなんとなく正解してきた問題も、なんとなく間違えてきた問題も、その意味がわかるようになってくるでしょう。


2年生は不定詞と接続詞が中心です。すべてに共通することは、「かたまり」を考えることです。
接続詞whenは「〜するとき」のかたまり、ifは「もし〜なら」のかたまり、becauseは「〜なので」のかたまりを考え、そのかたまりをそれぞれの接続詞から始めて作ることです。
不定詞は、3つの用法でそのかたまりの考え方が少し変わってきます。
名詞的用法は、
①「〜することは」と主語になっていれば「to〜」のかたまりを主語にする、
②「〜することです」となっていればbe動詞の後に「to〜」のかたまりを置く、
③「〜したい」や「〜し始める」となっていれば一般動詞とセットで「want to〜」や「start to〜」と動詞のかたまりを作ることになります。つまり、名詞的用法は、主語と動詞を正確に見抜くことがとても重要であると言えます。
副詞的用法(目的)は、「〜するために、しに」のかたまりを文の最後に、
副詞的用法(原因)は、「〜して、できて」のかたまりを「感情を表す語」の後に置くことになります。
形容詞的用法は、説明されている名詞と、その名詞を説明する部分を見つけることが全てです。それさえ見つかれば、「名詞」の後に「to〜」のかたまりを続けることになります。
このように、不定詞は用法によって「to〜」の位置が変わるのでやっかいです。曖昧に解くと不定詞が曖昧にしか理解できませんが、正確に解くと不定詞を通してすべてが正確に理解できます。ほとんどの人が「なぜそうなるのか」がわからないままなんとなく解いて終わらせてしまう単元になると思います。この単元は他の単元にはないくらい、一度正確に頭に入れてしまうことが大切になる単元です。当塾では新中3生には、春期講習のときにもう一度時間をかけて説明をして、来るべき夏期講習、入試に備える予定です。


3年生は関係代名詞と分詞の形容詞的用法が中心になります。大きな視点から見れば、2年生の不定詞・形容詞的用法の続きのような単元です。だから、これもまた、説明されている名詞と、その名詞を説明する部分を見つけることが全てです。
その名詞を、
①関係代名詞・主格で説明するのか、
②関係代名詞・目的格で説明するのか、
③主語+動詞(目的格の省略)で説明するのか、
④現在分詞で説明するのか、
⑤過去分詞で説明するのかを判断すればいいだけです。「判断すればいいだけ」とは書きましたが、それぞれを正確に覚えていないと、混ざってしまって、例えば名詞をbe動詞で説明する文を無意識に作ってしまったりします。(誤答例:Do you see a boy is swimming in the pool?)また、動詞の基礎ができていないと、関係代名詞・主格のあとに現在分詞や過去分詞を続けたりしてしまいます。(誤答例:That book which written in English is my mother's.)


以上が今回のテスト範囲の簡単な説明になりますが、お分かりでしょうか?1年生の主語と動詞の理解が未完成なら、2年生の不定詞・名詞的用法が苦手になりますし、動詞がなんなのかがわかっていないと3年生の関係代名詞・主格の文の基礎的な間違いを生みます。また、2年生の不定詞・形容詞的用法が未完成なら、3年生の、先に名詞を置いて、後に説明のかたまりを続けるという語順を間違えることになります。(誤答例:「私がほしかった本は、あの店で売られています。」を「I want…」と始める)


勉強において、よく耳にする言葉があります。なんとなくはわかっているけど、リアリティのないあれです。つまり、「英語と数学は1年生からずっと続いている科目である」というものです。そのことが、これほどはっきりとわかるテスト範囲はありません。
なお、国語は、1年生からどころか、生まれた時から続いていると私は思っていて、その力が英語と数学に、さらには人生に影響を与える、というのが私の持論です。他方では、国語の問題は「登場人物の気持ちなんてわかるかぁ!」としばしば揶揄されますが、全ては文章を正確に読み取るという部分にスポットを当てられ問題が作られています。もちろん、問題を解くための「コツ」もありますが、結局すべては文章を正確に読み取れるかどうかが国語の重要なポイントであることに変わりはありません。「登場人物の気持ち」がわからない人は、文章を正確に読み取れていないだけなのです。そして、文章を正確に読み取るということが、英語でも数学でも、学年が進めば進むほど必要になっていきます。話が国語の話に移ってしまいましたが、伝えたかったことは、基礎からきちんとすることが、やはり学年が進むほど大切になってくるということです。
点数が出ているうちは大丈夫、というのは、痛くないから歯医者に行かない、ということに似ています。虫歯や歯茎の衰えは痛くないうちからじわじわと進んでいます。歯は、普段から正しく歯磨きをすること、そして歯磨きでは落としきれない溜まった歯垢を定期検診で落としてもらうことが必要であるように、勉強も「痛くないうちから」きちんと正しく積み上げていき、自分では理解しきれない部分を正しく指導してもらうことが大切だと、私は思っています。このブログが公の場であることを忘れたフリをして、心の声を言わせていただけるなら、「マジで1年の始めからきちんと教えてくれる場所できちんと勉強して!」と心から願っています。そして、当塾はそれに値する場であると私は自負しています。もちろん個人的な能力として、私自身にはまだまだ至らない部分もあり、時には生徒に迷惑をかけることもあります。いつも「完璧な先生」でいられていないことは、残念ながら自覚しています。しかし、一つ失敗しては一つ改め、一つ失敗しては一つ改め、少しずつ生徒と共に成長させてもらえたらと思っています。そして、いつまでも誠実に生徒と向き合っていきたいと思っています。

それでは、今日はこの辺で失礼します。
みなさん、期末テスト、がんばってください!!


sungrove

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