くつみがき

2022.05.13 ブログ


こんにちは、井上です。
突然ですが、みなさんはマスカルポーネというチーズをご存知ですか?ティラミスなどに使われるチーズの一種です。(ティラミスってイタリア語で「私を元気にして」という意味だそうです、おしゃれなネーミングですね)実は、私はマスカルポーネが好きなんです。ゴルゴンゾーラのようなクセのあるチーズも好きですが、マスカルポーネのように、あっさりとしていてふわりとチーズの香りがするもののほうが好きだったりします。しかし、ティラミスもそうですが、食べ物に使われたときには、あまりにもあっさりとし過ぎて、私の鈍感な舌ではマスカルポーネを感じられなかったりするので、なにかもったいないなとずっと思っていました。
そんなとき。
コンビニで何気なくアイスクリームケースを見ていると、マスカルポーネをそのままアイスクリームにした商品を見つけました。さっそく買って食べてみました。
コレコレ!これがマスカルポーネだよ!
それはマスカルポーネの良いところを存分に引き出したような味でした。感動しましたね。やっと、マスカルポーネに出会えたような気持ちになりました。
…というだけの話です。残念ながらオチはありませんし、英語の勉強や人生のなにかにつながるわけでもありません。ただ、おいしいアイスクリームを見つけたという話でした。YouTubeみたいですね(笑)貴重な時間を取らせて申し訳ありません。

さて、前置きが長くなりましたが、今日はくつみがきをした話を書こうと思います。

私は普段スーツを着て働いているわけではないので、いわゆる革靴はあまり履きませんが、革でできたスニーカーを好んで履いています。しかし、それらは種類がスニーカーだということもあり、一度もくつみがきをしたことがありませんでした。牛や鹿やカンガルーなど、それなりにしっかりとした作りの革のスニーカーなのに、きちんとくつみがきしないと革が悪くなっていくなあ、もったいないなあとずっと思ってはいましたが、またそのうちやるかと先延ばしにしていました。そんな中、コロナ禍の世の中になり、お店にくつみがきセットを買いに行くこともためらうようになり、「そのうちやるか」にまた都合のいい言い訳ができてしまい、さらに先延ばしにしてしまいました。しかしとうとう先日、勇気を振り絞って(大袈裟)、ついに靴屋さんに行ってくつみがきセットを買いました。先々週の日曜日だったと思います。
高校生のとき私はサッカー部に入っていて自分のスパイクをみがいていたので、なんとなくみがき方は知っていましたが、本格的な方法は知りませんでした。だから、帰ってすぐ、ネットでくつみがきの方法を調べながらシャカシャカとやりました。
きれいになるものですね。うれしくなりました。くすんでいた革にツヤが戻って、黒く汚れた部分は、また元通りの色を取り戻しました。
しかし、です。しかし、どうしても取れない汚れやくすみは残るものです。そのときに思いました。「もっと早くやっていれば…」と。私はこれまでの人生でイヤという程そのことを経験してきたはずでした。やり始めたときにはもう取り戻しようのない状態になっているものは人生にはたくさんあります。それは、勉強でも仕事でも恋愛でも友達関係でも、「汚れた」ときにすぐになんとかしていれば、たいした苦労もなく元通りになるのに、放っておいたばかりに、「汚れ」が染みついて取れなくなってしまうのです。私はそれを知っていましたし、これまでもたくさん後悔してきました。それなのにまた…。
私はお気に入りのスニーカーたちに、ごめんな、汚れたままにして…と心から謝罪をし、もう二度とこんな思いはさせないぞ、と心に誓いました(大袈裟)。

と、やや大袈裟に話は展開しましたが、これは本当に真理だと思うのです。主体的な勉強をした経験のある人はおそらく経験されているかと思いますが、やり始めたときにやっと自分のできていないことが明るみに出ます。あれもしないと、これもしないと、と。そして、取り戻すのにどれだけの時間がかかるかがようやく見えてきて、不安を感じます。そこでやっとはっきりといろいろな事を自分の課題として感じるわけです。そこから本当の意味での勉強が始まります。初めに「主体的な勉強」と書きましたが、「受け身な勉強」ではそれに気付かないのではないかと思います。情報を与えられるだけでは右から左に流れていくだけです。ちょうど私が、くつみがきを「そのうちやるか」と思っていたのと同じ状態です。わかっているつもりでも、実はその重大さに気付けていないのです、じわじわと「汚れ」が染み付いていっていることに…。おそらく多くの人がその不安を最初に経験するのが、受験勉強になるのではないかと思います。

新年度が始まって1ヶ月が経ちました。まだほとんどの中学生は、その段階に来ていません(もちろん、素晴らしいことに、もうその段階に来ている中学生もいるでしょう)。しかし、焦る必要はありません。主体的な勉強をするには、ある程度の知識が必要です。英文法の基礎や英単語、数学の公式や方程式の解き方、関数の読み方、そして高校入試自体の情報など、まずはそれらを頭に入れていってください。ちょうど私が靴屋さんでくつみがきセットを買ったようなものです。まずは知識を得て、自分に必要な「くつみがきセット」を手に入れてください。くつみがきセットがなければくつみがきができないのと同じように、知識がなければ主体的な勉強はできません。みなさんの多くは、まだまだ蓄えなければならない知識がたくさんあります。まずはそれらを順序良く頭に入れていってください。その準備がきちんとできていれば、いざ、主体性が求められたときには、うまくできるものです。

さて、そろそろ中間テスト期間が始まろうとしています。野球で言えば、まず一つ、です。(野球を知らないので、よくわかりませんが、なんとなく聞いたことのある言葉を書いてみました笑)

ではみなさん、まず一つ!頑張っていきましょう!(笑)
では、今日はこの辺で失礼します。


sungrove

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