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2021.05.02 ブログ
こんにちは、LINEの星座占いを結構本気で信用している井上です(笑)
ご存知の通り、新型コロナウィルスの感染者が増加し、三度目の緊急事態宣言が発令されました。ワクチンの供給、オリンピック開催の是非、リモート、病床数、給付金等さまざまな問題があり、連日報道されていますが、私は、私たちにできることをするしかないと思っています。職業によっては死活問題となることもあるので、そんなに悠長なことも言っていられないかもしれませんが、一人一人が、個人でできる感染症対策を徹底することが、個人が新型コロナウィルスと向き合う唯一の方法だと思います。もちろん、国や地方公共団体には、その国民・市民の血の出るような努力が報われるような政策をしてもらいたいものだと思います。
私は、というと、新教材作りに奔走しています。今年度から、中学生を対象とした、「新学習指導要領」が始まりました。大きく変わるのは主に外国語(英語)とプログラミング、道徳なのですが、英語では、高校で学んでいた単元のうちの基本的なものが中3に移行し、その影響で、中3で学んでいた単元が中2に、そして中2で学んでいた単元が中1に移行しました。3年間で覚えるべき単語数もぐっと増え、1,200語程度だったものが2,000語程度になりました。従来の1,200語でも、歴史的に見れば過去最高水準だったのですが、それがおよそ倍になりました。しかもこの数は「書けるようになるべき語」だけの数です。「意味が分かるようになるべき語」を含めるとこれのさらに倍近くになると思われます。
エグいです。"(-""-)"
個人的には、国が進もうとしている英語教育の在り方には疑問を感じています。日本は島国であり普段ほとんど使う機会のない外国語を使えるようにしたければ、半数は外国人でクラスを編成したり、週に一日は話す言葉だけでなく表示もすべて外国語にするくらいの環境の変化がなければならないと思います。外国語に限らず、人は「必要」がなければなかなか「使える」までにはなりません。今のように文法を強化するのと同時に会話に重点を置く方法は、どちらもが中途半端になるのではないかと危惧しています。私は、学生の間は、今まで通り文法を中心にしておけばいいと思っています。そうして「丁寧な英語」を身につけておけば、やがて仕事や留学で使う必要があったときに必ず役に立ちます。ニュアンスの違いを知ることも大切ですが、一方で、例えば、相手に"Thank you."と言われて「全然気にしないで。」という気持ちを込めて"You're welcome."と言ったからと言って驚いたり眉をひそめたりする外国人はいないはずです。あとは外国語の必要な生活の中で、違った表現やニュアンスの違いを身につけていけばいいだけです。基本を知っていることが無駄なことであるとは私は決して思いません。
しかし、「使える」単語数を増やすことには賛成です。考えや気持ちを伝えるのに「単語」は必須だからです。文法力がなくても単語力があれば伝わります。果物屋で"I want an apple."と言おうが"I'd like an apple."と言おうが"Apple."と言おうが店主は「リンゴ」を持ってきてくれます。きっと「ピンクグレープフルーツ」は持ってこないでしょう。
そしてこのことは科目としての「英語」でも似たようなことが言えます。例えば、"I have a cold. So I asked my mother to buy me something which gives me vitamin C."という英文には3年生で学ぶ文法が含まれていますから、通常2年生では「きちんとした」日本語訳はできないと思いますが、使われている単語はだいたい2年生までに学ぶものです。単語の意味だけ拾っていけば、「寒い。だからお母さんにビタミンCのものを買ってきてほしい。」というような意味だと推測できませんか?それでいいんです。(日本語訳は、「私は風邪をひいているので、お母さんに、ビタミンCを与えてくれる物を何か買ってくるよう頼んだ。」です。)もちろんその力では文法問題を解くことはできませんが、「長文問題」において、知っている単語が多いことは、本当に助けになり、逆に言えば、知っている単語が少ないことは、長文問題を毛嫌いする一番の原因になります。だから私は生徒たちに、英語の勉強で何をすればいいかわからないときは、まず単語を覚えるように言っています。そうすれば抱えている問題の多くが解決します。
そんなわけで、単語数を増やすということへの変化には賛成しているのですが、もちろん学校はそれだけでなく、すべてのボリュームアップを中学生に要求してきます。私の仕事は、それに合わせて点数をとらせることなので、冒頭の「奔走」につながるわけです。当塾は昨日からゴールデンウィークに入ったのですが、自分で課したノルマを考えて、昨日は一日中教室にこもってほぼ休みなしで教材作りをしていました。最後の1時間は半泣きでやっていました。そしてふとLINEの星座占いを見てみると、星は1つで、「あなたは頑張っているつもりでも効率が悪いので周りからの評価はよくありません。」と書かれてあり、細くて長い針で心臓をツーッと一刺しされました(笑)。そんなとき私には必殺技があります。「作業ロボット」になることです。「自分はロボットだ」と思い込んで一切の感情を消して作業をします。すると姿勢を直したりふっとため息をついたりする時間がなくなるので作業が速く進みます。本当に追い詰められたときはそうしています(笑)。今は普段使う教材をとりあえず最後まで作ろうとしているのですが、これが終われば新単語集や夏期・冬期講習用の教材でも作りたいものが浮かんでいるので、急ピッチで今の仕事を進めています。
そんなわけでブログも…と恒例の言い訳で締めさせていただきます…(笑)
では、有意義な休日をお過ごしください。