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2020.08.23 ブログ
こんにちは、井上です。
今日の授業で3年生全員に動画を撮っていることを伝えられました。そしてその意図も。100人のうちの1人でもいい、この動画の効果があれば撮った甲斐があるというものです。でもまあ1人と言わず2人、3人、4人、、、君に届け!(笑)
あとは不定詞と動名詞、それとまとめの部分の解説も撮ろうと思っています。来週中には全部撮り終える予定です。
ところで今、金曜日にテレビでやってたジブリ作品「コクリコ坂から」を見ています。私はジブリ作品では「もののけ姫」「ラピュタ」「耳をすませば」が好きなのですが、それらとは全然違うレベルでこの作品が大好きです。
大学生のころに読んだ村上春樹の「ノルウェイの森」で初めて知ったのですが、1960年代の大学闘争の世界。みんなが何かに夢中で、必死で、騒ぎ、闘い、肩を組み合って楽しんでいた時代。そのときからなぜかこの時代の世界観に惹かれています。
「コクリコ坂から」もその時代の混沌や恋愛を描いた作品ですが、やっぱりこの時代には惹かれます。時代のせいにして生きたくはありませんが、それでも「もしこの時代に生まれていたら…」と思わずにはいられません。
今はあらゆる情報が、否応なしに自分の目の前にだらだらと流れ、「正しい情報」が指1本で手に入り、自分で努力もせずに「賢く」なれます。ともすれば自分が何でも知っている大きな存在だと容易に勘違いしてしまいそうになります。そして等身大の自分とかけ離れた「余裕」をもって生きてしまいます。
でもこの時代は自分の力で何かを手に入れないと自分が成長できない時代です。「自分以上のもの」は自分のものにはならない時代です。だからみんな必死に何かをつかもうともがき苦しむ。たとえ徒労に終わったとしても。つかんでも意味がないと前もってわかってしまう今の人からすると滑稽で理解できないでしょう。でもその過程で得たまっすぐな努力はその先に結果を結ぶ。
なんと愚直で隙間のない時代だろうと思います。
これだけ恵まれた時代に生きられている私が言うのは、それこそ贅沢で甘えた考えなのかもしれませんが、あの時代で自分の力を出し切って自分がどうなるのかを経験してみたいと、一種の羨望の目で見てしまいます。
動画の話をするつもりがなぜか「読書感想文」のようになってしまいました…私の話はいつも脱線していけません(笑)
では今日はこの辺で失礼します。