入試対策と「単語を覚えるにはどうすればいいか?」という質問

2019.01.31 ブログ

こんにちは、井上です。

今週一週間で全中学校の卒業テストが終わります。3年生は最後に少しでも評定を上げるためにがんばってください。

そして来週からは本格的に入試対策が始まります。英語では、単熟語、文法、英作、リスニング、そして長文の訓練が必要になります。中でも長文は現段階では入試のメインですから最も時間をかけることになります。逆に単熟語を覚えるためのテストのようなことは一度だけ行うものの、その一回のテスト以外には特に行いません。単語なんて書けて当たり前だから?いいえ、答えはおおいにNOです。単語や熟語を書けるようになることは、入試において根幹となる部分です。教科書に出てくる単語や熟語は確実に書けるようになる必要があります。これは英語においては合格するための前提条件です。(大学入試でもセンター試験のマークシート方式が廃止される流れは当然と言えます)

それではなぜ授業でそこに時間をかけないのか?

自分でできるからです。

よく単語を覚えられないのですがどうすればいいですか?という質問を受けます。3年生であればこう言うでしょう。5回書いて覚えられなければ10回書く、それでも覚えられなければ20回書く、覚えるまで発音しながら書き続けるしかありません、と。

しかし1、2年生なら発音の重要性を説きます。英語は音の言語です。アルファベットの羅列を覚えるだけでは限界があります。早い人なら1年生の終わり頃に音とつづりの関係に気づいているでしょう。つづりと音と品詞には一定のルールがあります。

例えば「sit」という単語があります。この「i」は「イ」と読みます。しかし「site」となると「i」は「アイ」と読むことになります。最後に「e」がつくと「i」が音読みからアルファベット読みになります。このルールは「not」と「note」や「hug」と「huge」などいろいろな単語に使われています。こういったルールはもっともっとたくさんあります。それを理屈ではなく感覚的に身につく勉強方法が発音記号の利用と正しい発音です。「L」や「R」の発音方法など一見入試英語には必要なさそうな知識でも、実は英語の勉強をかなり楽にさせる効果があります。それを習得するまでは書き続けるしかありませんが。

そこに辿り着ける人はごく少数でしょうが、そうなれば単語を覚える手間は半減どころか他の人の10分の1くらいになります。そして発音やアクセントの問題で間違えることは皆無になります。1年生には、私は毎年そのための勉強方法を伝えます。(残念ながらその重要性に気づく1年生は少なく、やっぱりただひたすらつづりを覚える勉強になってしまうようですが)

ただ残り1カ月余りの今の時期にそんな悠長な勉強はできません。覚えられなければひたすら読みながら書いてください。

そして話は入試対策に戻りますが、この「単語を覚える」ことに代表される「自分でできる」勉強は、家で何時間でもかけて習得してもらうしかありません。塾の限られた講義時間内に単語を覚える時間を取りますか?さあノートにたくさん書いて今から覚えてください、1時間後にテストをします、と。保護者の方から怒られますね(笑)

これからの残された時間は、私たちの持つ、入試を解くための技術を伝えることに費やされます(アウトプット)。それをどれだけ講義や家で吸収するか(インプット)がみなさんの力になっていきます。そしてそのインプットしたものをまた次の講義で吐き出す(アウトプット)。このインプットとアウトプットの連続がみなさんの実力となり確かな結果を生むことに繋がります。

もちろん上記のことは在塾生には伝えています。

たった1枚のプリントを解くのにも何時間でもかけて疑問を0にしてきなさい、と。それでも残る疑問は必ず私が理解させます。それだけ家でやってきた人ならそれでその宿題は完結します。

…どうでしょう。大変な時期にきましたね。

これが直前期です。

大きく伸びる時期であると同時に大きく苦しむ時期でもあります。当然です。昔の人は本当にいい言葉を残してくれていますね、そう、「良薬は口に苦し」です。

がんばれ!がんばろう!がんばれ!
sungrove

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